ルフォスが吟侍を助けに行けなかったのには理由があった。
 外の世界からティアグラがプレッシャーをかけていたため動けなかったのだ。
 ティアグラはグルヌイユ・マルクの悪巧みに気付いていた。
 気付いていて放置していたのだ。
 限界まで吟侍の成長を促すようにし向け、用済みになったため、始末したのだ。
 そんな思惑を知らない吟侍は…
「と、とにかくありがと、ティアグラさん…助かったよ」
 お礼を言った。
『こんな奴に礼なんて言うな』
「何で?」
『何でもだよ』
「変なやつ」