そして、カノンを城まで送っていって遅くなった吟侍が子供達の助けに入る。
「そこまでだ」
『…お前が吟侍ってガキか?待ってたぜぇ、お前の前で、仲間を切り刻むためにわざわざ一匹も殺さないで待っててやったんだぜぇ』
 冷酷な表情のキャピテンヌはそのまま捕まえていた朱理の首を跳ねようとした。
 だが、それより一瞬早く、吟侍は朱理を抱えて脱出した。
 離れた場所に朱理を下ろし、吟侍はキャピテンヌを睨む。
「…みんなは下がっててくれ!こいつはおいらがやる」
「けっ良いところを持って行きやがって」
 ユリシーズが悪態をつく。
 だが、悔しいが、今は吟侍に頼るしか無かった。
 もっとだ、もっとずっと強くなってやる…
 そう心に誓うのだった。