クアンスティータの力は恐れられてもいるが、また、喉から手が出る程、欲しい力でもあった。
 ティアグラはその力を狙っているのだろう…。
 ルフォスはクアンスティータの力を超える事を願い…
 ティアグラはクアンスティータの力を利用する事を考えている…。
 それが、二大化獣の考え方の違いだった。
「まぁまぁ、二人とも、少しは仲良くしなって…」
 火花がバチバチ散っているティアグラとルフォスの仲裁をはかる吟侍。
 子供である吟侍にはティアグラという化獣についてもルフォスという化獣についても解っていなかった。
 相容れない存在同士であるということを知らなかったのだ。
『じゃあ、これ以上こじれない様に退散しようかな?』
 そう言うとティアグラは姿を消した。
『吟侍、塩、持ってこい、塩!』
 ルフォスは人間に影響されているのか、妙に人間臭い所がある化獣だった。