勇気と無謀は似ているが異なっている。
 どうあがいても通じない相手には挑むべきではない。
 全く敵わないと思ったら、退く勇気というのも必要な事だ。
 これも、俺は、実体験として、身につけて行こうと思っている。

 難敵に挑む勇気と退散までの見極め――
 この二つの技能を俺はこれからの冒険を通して、身につけていく事になるだろう。
 この冒険はまだ、始まったばかりだ。
 俺の後継者は1000年後に現れるという。
 まだ、1000年もある。
 もう、1000年しかないとも思えるが、俺は前者を取る。
 後継者達に俺はどう語っていくんだろうな。
 今から楽しみだ。
 それを楽しみながら、俺は、ウィルヘルムの居城に向けて、更に進んで行った。