いくつもの神話を食いつぶす、恐ろしい神話に成り下がっていったのだ。
心を痛めたエヴェリーナは男達から行方を眩ます事を考えた。
それが、この違和感の屋敷だった。
彼女は違和感しか作り出せないので、彼女に出来ることは不思議な状況を作って、人の出入りを防ぐ事くらいしか出来なかった。
彼女としては、余生を静かに暮らしたいだけなのだが、彼女を盛り立てようとする男達はエスカレートする一方だった。
勝手に生み出され勝手に盛り立てられる彼女は自身の神話に嫌悪感を抱いている。
消えて無くなる事を望んでいた。
聞いてみれば不憫な話ではある。
自らを生んだ神話の消滅を願っているのだから。