俺は屋敷の中を見て回る。
 見た目はいたって普通の調度品ばかりに見える。
 これと言って、不思議な物も見あたらない。
 人の気配もない。
 誰も居ないのか?
 いや、違う。
 この屋敷は意志を持っている。
 何らかの特別な力が働いている筈だ。
 俺はそう確信している。
 その確信はすぐに証明された。
 屋敷の中の調度品の中には、触れるものと触れないものがあった。
 ちゃんと物体として、そこに存在しているものと映像だけで、存在していないものがあった。