とても、120階くらいのレベルの建物に収まるような滝じゃない。
 これは、混乱させるためのまやかしなんだと理解した。
 訳のわからない光景がどんどん広まっていく内に、対象者は自信がなくなっていくんだと思った。
 それが解ると、こんな茶番に付き合っている理由はないと思うようになった。
 俺は、この状況からの脱出方法を模索し始めた。
 色々試す。
 あれもダメ。
 これもダメ。
 それもダメ。
 ダメ、ダメ、ダメ。
 どれをやっても失敗ばかり。
 だが、俺は諦めなかった。
 失敗しても失敗しても繰り返し、何らかの方法を試していった。
 やがて、根負けしたのか、俺を取り巻く光景が目的地であった元の屋敷の前に戻った。
 しつこくやればなんとかなるもんだな。
 俺はそう思った。