この星に合わせて、独自の感覚調整法を駆使しているので、狂っているとは考えにくい。
 では、どうなっている?
 俺は、一気に、走り出した。
 すると、森の方は慌てたかのように、俺に合わせて木が動いているのが解った。
 そう――この森は動いていたのだ。
 歩いていたから解らなかったが、土地ごと、動き出していた。
 この森は生きている。
 大きな生命体だった。
 俺は、降魔法(こうまほう)を使い、地面に向かって攻撃した。
「ぎゃぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
 という声が響き、森が一部消失した。