何故か、そんなんでもないと思っている自分がいる。
 クアンスティータに比べたら、遙かにマシだと思っている自分がいる。
 比べる対象を間違えているとも思うが、不思議な安心感を持っている。
 クアンスティータに一度でも関わってしまったら、こういう感覚が麻痺するのかも知れない。
 俺は帰らずの森に向かった。
 そこは、普通の森の様であり、どこか、違和感を持った森でもあるような気がした。
 何が違うのかは解らない。
 何処が異質なんだか解らない。
 森は、静かだった。
 シーンという音がぴったりはまるような静けさだ。

続く。