神々や悪魔達もこの地に近づくと、二度と戻ってこないと言われている。
 どのような存在であっても二度と帰らないというところから、帰らずの森の幽霊屋敷とされている。
 行ったら俺も戻れないかも知れない。
 エヴェリーナは人間とされているが、実際に、彼女の家族という者は存在しない。
 人間である以上、誰かから生まれて来るはずなので、親族が誰も居ないというのはおかしい。
 親族が全員死亡して天涯孤独の身になったという情報もない。
 ただ、歴史上の途中で突然、出現し、神話の中心になっている謎の女だ。
 不気味でもある女なのだが、不思議と惹き付ける何かを持っている。
 そこが、この女の特別な力なのかも知れないが、俺は、あえて、この女を捜す事にした。
 そこに何が待っているか解らない。
 鬼が出るか蛇が出るか――
 俺は楽しみでもあった。