神御の絵本とも悪空魔の絵本とも内容が大きく違い、神御の上に【深神】が、悪空魔の上に【頂魔】がいるという事も知らなかったし、【ニナ】と【ファーブラ・フィクタ】の間の娘、【レインミリー】の存在も初耳だった。
そして、何より、この絵本には十三核の化獣全ての名前が記されていたこともあった。
俺が探す七番の化獣【ルフォス】の名前もしっかり記されていた。
この絵本が真実だとすると神と悪魔はその威光を示すために【ニナ】達親子を利用したという事になっている。
【クアンスティータ】の元になるはずだった【レインミリー】が全ての手に余る苦しみを俺達全ての生命の代わりに受けたのだとすると、【クアンスティータ】には俺達を滅ぼす権利があるのか?とも考えさせられた。
祖先のやったことは子孫には関係ない……とは言えないのかも知れない。
俺達が生きているという事は脅威となる病以上の何かを【レインミリー】が引き受けてくれたからだとも考えられる。