「な……不老不死……」
「驚く事ではありません。やがて、不老不死も絶対ではない時代が来ます。そして、インモータリティー神話にとって面白くなかったのは、あなたの後継者が不老不死を容易く倒せる力を持つと知ったからです。不老不死が絶対ではないと知った彼らが良く思わないのは容易に想像がつきますよね?」
 不老不死と言えば、俺がいた地球でも敵わない者の象徴とでも言うべき存在だ。
 それを容易く倒す……だと?
 俄には信じがたい言葉を聞いた。
 思考が停止していると続けざまリディアが告げた。
「インモータリティー神話の者は【クアンスティータ】が出現しても不死身である自分達は大丈夫だと思っています。ですが、それを否定する力を持つ者がいた。それも、【クアンスティータ】ではなく、もっと格下の存在だということ。それは、【クアンスティータ】が現れても安全だという過信を根底から揺るがすものでした。彼らはそれが許せないのです。そんな存在の元を絶とうとその師であるあなたを狙ったのです。あなたはエナジードレインの効果をかなりの割合で受けている。72体の声像が瞬く間に崩れ去ったのもそれが原因です」