「おたくは、前と変わったねぇ。恐れを知った目だ。【クアンスティータ】に関わって命が助かったんだ。それをありがたいと思わないとね」
「ご忠告ありがとうと言うべきだな。俺はあんたの言葉を思い出し、逃げる事が出来た。とりあえず礼を言う」
「あんたは強い神話を探しているって聞いたからね。あたしの知識と人脈を総動員させて、調べてきたよ。二番手の神話はあたしの知る限り、もう、数える程しか残っちゃいない。残りは、全て、【ロストネットワールド】の中さ。あんた、もう知ってるんだろう?、【クアースリータ】が受け継ぐと言われている世界の事さ」
「俺は【クアンスティータ】と【クアースリータ】を追わない事に決めた」
「それが良いさ。手の届かない所に無理して行ってもおっちぬだけさ」
「二番手の話――聞かせてくれるか?俺はそれで、十分、満足だ」
「そうか、そうか」
ニガティーはしわくちゃの顔をなおも、くしゃくしゃにして笑った。