第三章 神御の絵本と悪空魔の絵本

 俺は三つの絵本を中心に神話を調べる事にした。
 スペースアーカイブにある文献をあさる事にしたので、ギャロップにも調べ物の手伝いをしてもらった。
 そこには、俺の知識など、ホコリクズほどにも満たない程の情報量があった。
 正直、データ量が多すぎるので、何かしらコツを持って探さないと見つからないと思ったが、目的のデータにたどり着いたのは速読法を身につけている俺ではなく、ギャロップだった。
「お父さん、これもしかして?」
「そうかも知れん。何処にあったんだ?」
「あっちのコーナーに」
「……あそこは、民間伝承のコーナーじゃ……最強と言われているからてっきりメジャーなコーナーかと思っていたが、盲点だった。これは神御の絵本の写本だ。他に、悪空魔の絵本と化獣の絵本の写本も近くにあるかも知れない。そこを重点的に探そう」
 俺とギャロップは民間伝承のコーナーを探したが、結局、見つかったのは神御の絵本の写本一冊だけだった。