「お父さん、まだ、【クアンスティータ】を追いかけるんですか?」
 動かなくなった最愛のホムンクルスの事を悲しんだギャロップが俺に問いかける。
「……いや、追わない。追える訳がない。【クアンスティータ】と【クアースリータ】……この二つの単語には関わらない方が良い。手に余るのはあれで十分わかった」
「なら、何故、旅の支度をするんですか?」
「クラシック……動かしたいんだろ?今までの動力ではもう動かない。新たな動力が必要だ」
「え、治せるんですか?」
「わからん。ただ、【神御の絵本】では、神御が化獣に勝利したとあるらしい。今度は三つの絵本を追って見ようと思っている。そこで、新たな動力が手に入るかも知れん」
「お供します」
「クラシックが治ったら、幸せにしてやってくれ。あの子には子供を産む事も出来るようにする。子孫を残してくれ。俺はそれを見守って行こうと思っている。だめか?」
「い、いえ、お父さんにそう言っていただけると僕は……でもどうしたんです?急に……」
「……別に……ただ、急に、自分こそが最強だと信じて疑わなかったのがバカらしくなっただけだ。人には分相応な運命がある。俺は最強には届かなかった。ただ、それだけのことだ」