000話 神話を求めて
序章 神父と助手の会話
「白鳥君、そこの荷物を取ってくれないか?」
「はい、神父、これですか?」
「そうそう、これだ、これだ」
「何ですか、それ?」
「ん?……あぁ、ワシももう年だし、せめてあの子達に仕送りでも出来ないかと思ってね。これはその資料の一つじゃ」
「アイテムの仕送りですか?」
「そう。優秀な子もおれば、少々頼りない子も送り出してしもうたからな。これは、その子のためのサポートアイテムに良いかなと思ってな」
「導造(どうぞう)君の事ですね。あの子は臆病だから……」
「臆病な事は悪いことじゃない。時には恐れる事も必要じゃよ」
「そうなんですか?そう言えば、ジョージ神父は現役の頃、怖い者無しの敵無しだったんじゃないですか?今はその後継者として吟侍(ぎんじ)君が有力でしょうけど……」
「当時はバカだったんじゃ、ワシは……敵無しなどではなかった」
「良かったら聞かせていただけませんか?神父の若かりし頃の話、聞きたいです」
「白鳥君……このセカンド・アースに移り住んでいる時点でワシは九千歳を超えとった。若くはない……じゃが、いつかは地球の支配者にと考えておった愚かな男じゃった」