そんな時、シリスは思いもよらない提案をしてきた。
「レッグ君、これは提案なんだけど、このままダーリンとの戦いをやめてくれると約束してくれるなら、あたいの加護をあげても良いよ。そうしたら、腕も治ると思うけど、どうする?マリスさんにあたいを殺してって命令されているんなら、あたいの加護だけだとあたいを殺せなくなっちゃうけど、マリスさんに再契約してもらえるならあたいを殺す事も出来るようになると思うけど。出来ればやめてもらえたら助かるんだけどね」
「な、なんだと……?」
レッグはその提案に縋りたくてしかたなかった。
恐らく、マリスは再契約はしてくれないだろう。
それどころか敵の情けを受けた自分を始末するだろう。
それは解る。
だから、マリスの元に戻る気はない。
だけど、シリスと契約するなら彼女と一緒に居る口実が出来る。
仕方なく、一緒に居るんだという言い訳も立つ。
「俺は反対だ。こいつは裏切る可能性がある。俺は信じられない」
リグレットがシリスの提案に反対する。