ただ、マリスには茶色の魔女神との契約から逆らえなかったので、マリスに忠誠を誓っている気持ちになっていた。
 だけど、目の前にいる、シリスとリグレットの関係は違っていた。
 シリスもリグレットも自分の意見を言っている。
 言った上で対立しても殺されない。
 殺しあわない。
 それは対等な立場であるという事を意味していた。
 そして、対立しながらも、お互いを想いあい、離れない。
 自分の人生にこんな事があっただろうか?
 常に、上に対して怯え、他者を出し抜く事だけを生き甲斐に生きてきた。
 それに比べて彼らの関係はなんて、温かいんだ。
 観察者はそう思った。

続く。