一斉攻撃されれば、一溜まりもないだろう。
その状況下で、リグレットは茶色の魔女神マリスに喧嘩を売ったのだ。
今は、マリスもシリスの眷属がリグレット一人だと言う事で逆に何かあると警戒していて様子を窺っている状態だが、眷属が増やせていない現実を知れば、牙を剥いて襲いかかってくるのは間違いないだろう。
それだけ、危険な立場にいた。
事態は早急な対応が求められていた。
すぐに、強力な仲間を作れと言うのは無理がある。
ならば、マリスの目が届かない所まで行方を眩ますか、それとも奇襲をかけて、マリスの首を取るかの二択となっていた。
他の魔女神に助けを求めるという事が現実味を帯びていない考えのため、選択肢はそれ以外に考えられなかった。
リグレットの選択はもちろん、後者。
逃げるなんて事は考えられない。
魔女神が戦いを挑んでくるというのであれば、立ち向かうのが彼の流儀だった。
続く。