ただ、復讐の相手に向かって、真っ直ぐ進んで行くのみといった感情が彼の心を支配していた。
「紫の魔女神アエリスの情報は今の所、入ってない。それより、お前さんが喧嘩を売った茶色の魔女神マリスが動き出したという情報が入っている。アエリスに挑むよりまず先にマリスを何とかした方が良さそうだぞ。あまりアエリスの方ばかり見ていると後ろから刺されるぞ」
「ちっ……鬱陶しい。他の魔女神なんてどうでも良いんだ」
「どうでも良いは通じないだろ。魔女神の眷属が来れば、戦場になる可能性だってある。
平和に生きようとしている人達だっているんだ。せめて、その人達の迷惑にならないような配慮とかは考えてくれよ」
「解ってるよ。とりあえず、マリスの方は迎え撃つから、あんまり人の居ないエリアを教えてくれ」