序章 さくら色の魔女神シリス

「シリスちゃん、今日も可愛いねぇ~」
「ありがとー!ドニーさん。でも、お尻触るのはやめてね、あたいのお尻はダーリンのためにとってあるから」
「連れないねぇ~。あんな甲斐性無しの何処が良いんだい?」
「それはねぇ~、あたいを救い出してくれた王子様なのぉ」
「だってよぉ、リグレット!良いねぇ、こんな可愛い子ちゃんに言い寄られて」
 ドニーは酒場の看板娘、シリスとの仲をからかう。
 からかわれたリグレットは隅でチビチビと熱燗を口に運んでいるが、相手にしていない。
 まるで、自分とは無関係だとでも言いたいかのような態度だ。