【巨魁】は今の一撃で、大ダメージを負った。
 破壊はされていないがまともに動ける状態ではなくなった。
「説明しろ、何をした?」
「今度は話の腰を折るなよ。俺は当時、何も持って無かった。だから、温子をはじめ、いろんなやつから色んな事を教えてもらい力をつけていった。その過程で生まれたのが、【一瞬の魔法】って言う相手プレイヤーの力を一瞬だけコピーできる力を持たせた【ホワイ】だ。学は真似ぶだ。はじめは真似からやるもんだろ」
「な、猿真似なんぞに……」
「まぁ、最初に考えたICだからな、そんなもんだろ……お前だって、俺の【ルート】の噂を聞いて参加しているから【ルート】に合わせて作ったICだろ、この【巨魁】ってやつも含めて。そいつはでかくて怪力なだけだ。とても宇宙戦大会を勝ち残れるICじゃねぇ。お互い、本気のICを使ってないなら、もうこのバトルに意味なんてねぇと思わねぇか?」
「………」
「お前は性格はちょっとあれだけど、なかなか見所があるやつだと思う。今までは揺花としか本気で戦えなかったからな、お前がうちのチームに入ってくれると俺も嬉しいんだけどな」
「な、なんだよ、おれっちへの愛の告白かぁ?」
「スカウトっつって欲しいな」
 手をさしのべる獣馬君。