考えて見れば、いかに100体いようと動かしている人間は諷太君ただ一人。
 諷太君が15人を相手にしているのならば、その隙に獣馬君は、前もって動きをインプットさせて動かすサブバトルオペレーションで攻撃させている99体の【ルート】が予測できない動きを【ホワイ】にさせて始末していった。
 【巨魁】を使って15人と戦っている諷太君の【ルート】への意識の集中は半分以下。
 そんな状態での諷太君の【ルート】は獣馬君の【ホワイ】の敵じゃない。
「くそったれがぁ」
 慌てて、諷太君は10人を倒して、【ホワイ】の居る場所に【巨魁】を移動させた。
 だけど、時、既に遅し――
 残ったルートは30体を切っている。
 獣馬君の力を侮った、諷太君の作戦プランミスだ。
 獣馬君と一対一の戦いだったならば、彼をもっと苦しめられただろう。
 だけど、諷太君の慢心が、獣馬君に【ルート】を倒させる切っ掛けになってしまった。
 監督としての私がするべきことは諷太君がこのチームに来たら、この部分を変えてあげないといけないな。