私にできる事――
 それは、涼一君が納得するようなレベルの選手を育てる事。
 いえ、育てる何ておこがましい。
 涼一君がうなるような選手は元々の素質が飛び抜けている。
 私はその選手を見つけて、余計な邪魔が入らないように守ってあげる事。
 そして、その才能を伸ばしてあげること。
 それだけ。
 涼一君のように辛い気持ちで出て行くような選手を作らないようにしたい。