恐らく【姫帝】が持っていた鏡で見せていたデコイだったのだろう。
「終わりだ、歌舞伎町虎夫、お前はやり過ぎた。マルサが入る。お前の野望もここまでだ」
「こんな男、貴方が手を下す必要はないわ、中洲一太さん。【夢命戦】は生まれ変わる。だから、あなた方が作ったこの素晴らしい世界を嫌いにならないで」
「あ、あんた達、そいつとグルじゃなかったのか?」
「ブレイブ・ヒーローは勇者だぞ、勇者が悪と連んでどうする?」
「そうそう、勇者が悪に染まったらおしまいよ。私達はこの愚か者がしっぽを出すのをじっと待っていただけ。これでも勇者を襲名してるんだからね」
「は、はは……」
俺はどっと力が抜けた。
悪党の最後なんてこんなものなのかと思ってしまった。
自分で倒せなかったのは残念だったけど、何にしても虎夫は敗れ、俺は勝った。
勝ったんだ。