こんな奴が最強とされている【ラスボス】クラスなのか?と思う程の出来だった。

 こんな奴に俺の【一希】が負けるとは思えない。

「中洲君、気をつけてくれ」
 オペレーターだった娘の代わりに北新地副社長がオペレートしてくれた。
「……すみません。俺、娘さんを……」
「……気にしないでくれ。私も娘もそれは覚悟の上だった。だからこそ、あの男の野望を食い止めて欲しい。どうか、あの男の暴走を止めてくれ」
「はい、大丈夫ですよ、あんなカス野郎に負けるとは思えない」
 俺は自信たっぷりに言った。
「【億万長者】の戦闘能力は確かに今の君より低い。だが、あれの恐ろしさは大人の汚さにある」
「?それは、どういう意味ですか?」
「それは……」
 俺の質問に北新地副社長が答える前に、通信を強制的に切られた。
 やったのは虎夫だ。