バカだ、俺は。
 何も知らないで、ただ、単純にムカついて、彼女に悪意を持って接していた。
 情けねえ。

 結果、北新地は自分の夢を一つ犠牲にしてしまった。
 すまないという気持ちで俺はいっぱいになった。
 人の夢を壊すという事の怖さをその時になって俺は初めて理解出来た。
 俺はたくさんの人の夢を壊して来たんだ。
 何て、罪深い行為だろうか。
 そして、黒幕への怒りが俺の顔を歪ませていた。