やっと、見えたと思った薄野は遙か遠くにいた。
 その事実が俺から力を奪っていく。
 脱力感が俺を襲う。
 もう、ダメだ――
 どうしようもない。

 俺が涙を流した時、オペレーターから連絡が入った。