「彼方君は渡さない」
 唯夜はそのまま真昼に襲いかかる。
 本能の部分で、夕愛と奈朝以上の脅威と感じたからだ。
 だが――

「ちょこりんこ」
 意味不明のかけ声と共に一瞬で唯夜を気絶させた。
「なっ……」
 自分達が二人がかりでやっと対応していた唯夜をあっさり片付けた真昼に驚く奈朝。
「そ、そんな……」
 夕愛も驚きを隠せない。
 戦慄が走る。
 このまま戦えば、夕愛達も負けてしまうだろう。
 それだけ実力差が感じられた。