彼女はとにかく無限に怪物を出して、出てこない作戦で行こうと思っていたのだ。
 出てこなければ、倒される事も無いと考えて。
 だけど、攻略法はやはり、彼方にあった。
 基本的に一日をモデルに作られている唯夜も彼方の事になるとムキになる。
 唯夜の司る【夜に恋人になった】という事を盾に取るように、奈朝は抱いて貰って恋人になるというふりをした。
 もちろん、単純に抱かれたからと言って恋人になれるとは限らないが、唯夜の元のイメージが初な一日の為に、彼女の中のイメージでは抱かれるという事はイコール恋人になったという事を意味していた。
 その事に奈朝は気付いていた。
 対奈朝戦の時の応用で、彼女は自分が受けた衝撃を知っていたので、挑発すれば、必ず、唯夜も出てくると解っていたのだ。
 夕愛の方は解っておらず、奈朝が突然、彼方に抱きつきに行ったので慌てて、自分もという気持ちでいたが、それも唯夜を慌てさせる良い材料となった。
 引きこもって出てこない天の岩戸作戦を仕掛けて来ていた唯夜のもくろみはこれによってそしされた。
 唯夜が出てきた以上、後は、唯夜を説き伏せて、仲間にするだけだ。