その証拠に――
「ど、どうしよう、勝っちゃった」
「バカ、良いのよ、勝って。オリジナルの私達の方が強いんだから」
多少、苦戦はしたが、見事、夕愛も奈朝も勝利をおさめた。
偽者には夕愛ならどう考える――奈朝ならどう考えるという二呼吸目のタイムラグがあり、そこをついて夕愛達が勝ったのだ。
続けて、夕愛の偽者と奈朝の偽者も三十体ずつ出たが、夕愛達は数での不利を逆に活かし、引っかき回すという事で攪乱した。
逆に偽者達は同じ存在同士の協力という事には適応していなかった。
奈朝の偽者達はどうしても自分が前に出るという姿勢をどの偽者も主張し、夕愛は逆に、譲り合うという事をしていて、偽者同士の連携が取れなかった。
連係プレイが出来ないという事は逆に、数が多い分、足かせにしかならない。
夕愛と奈朝はさっきの戦いで、自分と同じタイプとの戦いに慣れたため、それほど、苦もなく、全滅させた。