そもそも、敵と味方に分かれている段階でそれぞれが考えている事自体が違う。
 対面して戦っているということで立ち位置も違う。
 風上もあるだろうし、風下もある。
 それによって有利不利というのも微妙に違ってくる。
 つまり、全く同じという事はあり得ないのだ。
 全く同じなら敵対も出来ないし、別々に存在もしていないはずなのだから。
 その辺の条件の違いでも戦いに微妙な変化をもたらす。
 それに、それぞれが考えている事の正当性から考えると夕愛や奈朝の方が、正統な思考を持っている。
 相手は、夕愛や奈朝に合わせているだけなのだから。
 その点から見ても、状況は夕愛と奈朝に有利に働いた。
 所詮、偽者は偽者。
 いくら真似ても本物の持つオリジナル性には決して勝てないのだ。