一方、唯夜からの刺客となる何かは既に動き出していた。
唯夜の意思を乗せた六体のディメンションゴースト達は夜の町中を這い回り、取り憑く相手を捜し回った。
その内の一体が目をつけたのはネットアイドルのルナティックだった。
本名――片島 好子(かたしま よしこ)。
容姿に自信が無く、自身で作ったCGでネット上で人気となった女性だった。
ディメンションゴースト1は彼女の意識に進入し、彼女の卓越したCG制作技術を利用して、美女軍団を作り上げた。
容姿に劣等感を持つ彼女は女性の美に対して相当な執着を見せていて、作り出されるそれは細部にわたるまで美を追究したデザインにしていた。
それと、ディメンションゴースト1の指示から、どの美女にも一日の面影を少しずつ残している。
その作り出したCGデータをディメンションゴースト1は実体化させる。
すると、CG達はみるみる実体化していき、生身の女性と化した。
唯夜の持つ特殊能力だ。