「うーん……このゲームはグロテスクなボスが売りのゲームだからな。仕方ないと思う」
「心情としては彼方さんの後ろに隠れてキャーと言いたい気分です」
「助けてやりたいけど、相手がデジタル・データじゃ、助けてやれない――僕は応援する事しか出来ないよ」
「ひーん。戦いたくないですぅ」
夕愛も女の子。
お化けの類は苦手だった。
【大祟り】は山の様な大きさの巨大な生首で目玉が無く、髪はぼさぼさ。
肌の一部が溶けて骨が見えている。
腐りかけの死体と言ってもいい感じのデザインだった。
それが、奇声を上げて迫ってくるのだ。
夕愛じゃなくても怖い。
【大祟り】と夕愛の追いかけっこが始まった。