最近発表された事例によると孤独者の癒しの象徴たるVRPに対するウイルスを開発したという報告を受けていた。
正直、真は対岸の火事くらいにしか思っていなかった。
が、一日の夢を肯定するなら、タイムマシンの打ち上げの時、人工火星人の乗った、UFOが接触し、奈朝の入ったユニットにウイルスが侵入したという事になるのだ。
ウイルスは奈朝と共に、過去へと渡り、他のVRPに対して、敵対心を持つ様にプログラミングされているらしい。
幸い、過去の地球に対する効果はあまり大きいとは言えないウイルスらしいが、VRPにとってはかなりの脅威となりうるウイルスとなっている。
データを書き換えるという事はVRPがVRPで無くなるという事なのだから、彼女達にとっては死活問題となるのだ。
また、奈朝は彼方との出会いを司るVRPである。
その出会いは、夕愛に取られてしまった。
そのショックは彼女にとって大きなものでもある。
その心の隙間につけ込んで、ウイルスは浸食し、彼女に負の感情を抱かせるようになっているらしい。
真達はワクチンの開発を急ピッチで仕上げ、過去へと送った。