「やっほー、夕愛ちゃん、今日も綺麗だね」
「あ、た、高杉さん、おはようございます」
秀作が気さくに声をかける。
彼は夕愛がデータ上の存在という事をあっという間に知った。
その上で普通に声をかけてくる。
彼方は恐る恐る、彼に事情を話したのだが、時代が進んだんだとあっさりとVRPの事を受け入れた。
未来から来たというのも信じているのか信じていないのか――
そういうキャラ設定という事で落ち着いてしまっていた。
デジタル・データの女子高生として認められてしまった。
隠し通そうと思っていた彼方と違って、秀作は周りに話して回り、三日後には学校全体で彼女の存在が認知されてしまっていた。