沈黙を破ったのは夕愛の方だった。
「私は四十年後の未来の世界から来ました。春風 彼方さん、あなたと恋をするために――私には大切 一日さんの1/4が詰まっています」
「え?え?――意味がよくわかんないんだけど……」
「ごめんなさい。本当はインパクトのある出会いを考えたんですけど、私、おっちょこちょいで、昨日はタイミングを間違えて、別の人が、彼方さんに声をかけてしまって出直そうかと思ったんですけど、一日考えても良い出会いを思いつかなくて……その……ごめんなさい――ムードぶちこわしですよね」
「ちょちょちょ、ちょっと待ってよ、勝手に話を進められても頭の整理が追いつかないって。ホント、どういう事?」
彼方は辺りをキョロキョロしだした。
実はドッキリか何かで、自分をひっかけようとして、誰かがその辺りに隠れている――そう、思ったのだ。