「へへ、見えるか、姉ちゃん、姉ちゃんの希望が彼方さんに会いに、いよいよ旅立つぜ。四人の姉ちゃんに愛されるなんて、幸せモンだ、彼方さんは」
「……そうだね……そうだ…ね…」
一日は病室で力なく頷いた。
病魔は予想より早く彼女の体力を奪っていったのだ。
いつ、昏睡状態になってもおかしくない。
親戚は、もしもの時のために、別室で待機している。
大勢でどかどか、行くより、今は彼方と一日のための大切な時間にという考えでだ。
余計な人間はいない方が良い。
病室にはモニターが設置され、タイムマシンの出発のためのカウントダウンが始まろうとしていた。