「真、彼女は……?」
「あぁ、姉ちゃん、覚えてるか、彼女は俺の妻の奈留(なる)だ。覚えてるかな、彼方さんの妹だよ」
「か、彼方君の……あぁ!」
「彼方さんの事もあって、俺達、結婚したんだよ。今じゃ、子供も孫もいる」
 彼方の妹の登場に次第に記憶が鮮明になっていく。
 そうだ、記憶の中では確かにいた。
 一日の記憶では会えば大喧嘩の犬猿の仲だったのに――
 そうか……結婚したんだ。
 時の流れを感じる。