しばらくして、弟の真が顔を出す。
 四十年ぶりの弟の顔にはしわがあった。
 最初は親戚の叔父さんか誰かと思ったが、その口調から弟だと理解するのにそう時間はかからなかった。
「良かった……本当に良かった……姉ちゃん……」
 涙ぐむ弟。
 隣には、真と同じ年くらいの女性がいる。
 一日と目が合うと、彼女は軽くお辞儀をした。