一日はその言葉を信用してはいない。
 彼方だって、健全な男性だ。
 生きていれば、好きな女性の一人や二人、現れるだろう。
 そして、結婚して、子供を作り、孫に囲まれて人生を終える……
 そんな彼の人生に、自分は加われないかも知れない。
 それを思うと、涙が頬を伝う。