――それは、受けた攻撃をそのまま相手に返すという技である。
 花梨はダメージを受けたふりをしながら、ティアマトの攻撃一つ一つを置換作業していた。
 置換作業――それは、ティアマトの攻撃をそのままティアマトに返すための変換作業の事だ。
 ティアマトの攻撃力が強ければ強い程、それはそのまま本人に返っていく。
 問題は、花梨が捌ききれない程の攻撃を受けてしまうことと、ティアマトに返す前にTKOになってしまうことだった。
 この技を放つには敵の油断が必要不可欠。
 それ無くしてこの技の成立はない。
 それどころか、ダメージがそのまま置換出来ずに花梨は取り返しのつかないダメージを受けてしまうかも知れなかったという正に背水の陣的な技であった。

続く。