戦闘スキルで言えば花梨の方が数段上だったからこそ出来た芸当だった。

「ぐぐぐ、このガキ」
 大ダメージを負って、顔を歪めるジャネット。
 だが、ダメージ的には花梨よりは軽傷だった。
 それは、元々の魔力が少ないからこそ自分の受けたダメージが低かったからでしかない。
 本来であれば、ここで花梨と戦う資格のない選手、実力の足りない選手だった。
 だが、花梨に対してもそうしたように、小細工を使って、相手の選手を陥れて勝って来たに過ぎない。
 そんな事がいつまでも続く訳がない。
 圧倒的な実力の前にひれ伏す時が必ず来る。
 実力を誤魔化している者が天下を取る事はないのだ。
 いつか必ずボロが出て、負ける時が来る。
 それが、今回、花梨との戦いとなった。
 ただ、それだけの事だった。