勝った。

 そう思った。
 ――が、足を引っ張る人間がここで現れた。
 クリスチーヌ達だった。

「待ってたわ。あんたに予選突破はさせない」
「ここでリタイアしな」
「ゴール寸前で負けるなんて、こんな悔しいことないよなぁ」
 嫌らしい事を口々に叫ぶ。
 花梨はクリスチーヌ達をリタイアさせておかなかった事を後悔した。
「神術、火炎陣」
「ぎゃああ」
「ひぎゃあ」
「ひいい」
 花梨の神術に苦しむクリスチーヌ達。
 だが、その隙に選手に抜かれ、花梨は三十三位だった。