――が。

「神術、無想身」
 花梨は残りの体力が心配だったが、強力な無属性の技を使ってすり抜けた。
 そのまま、風の属性、超速走で一気に駆け抜ける。
「くそぉ~」
 後ろからジャリスの悔しがる声が聞こえた気がしたが、すぐに聞こえなくなる。

 体力的に超速走がもったのは一キロまでだった。
 後は自力で走り抜けるしかない。