クリスチーヌが叫ぶと三十人くらいの女達がゾロゾロと茂みから現れた。
 クリスチーヌ達の考えは隠れて体力を温存して、四周目の選手を襲って、バッチを奪ってゴールするというものだった。
「へへへ」
「ふふ」
「ははは」
 全員、嫌らしい笑みを浮かべている。
 どんなものにも正々堂々とプレイしている者を邪魔する、卑怯な輩という者はいる。
 この予選でもそう言った連中はいたという事だった。
 そして、トップの選手が四周目を通過するまでの間のウォーミングアップとして、全員で花梨を襲う事にしていたらしい。
 目的は彼女のリタイアという事だ。