祖父とのやりとりをしていた関係で、スタートは良いポジションを取れなかった。
 大体、真ん中より少し後ろくらいの位置だろうか。
 こんな位置では話にならない。
 とにかく前に出なくては。
 トップを取って逃げ切るんだと自己暗示した。

 そして、いよいよスタートがせまる。

「3、2、1……」
 パアン!
 レースがスタートする。