第九章 四名の魔女神候補の使徒




 黄緑の魔女神の居るとされる場所に着くとそれは別の場所だった。
 黄緑の魔女神の親友とされる藍色の魔女神になろうとしている女、カリスが支配する土地だったのだ。
 親友――表向きはそうだが、その実は全く別の関係だった。
 黄緑の魔女神はカリスに使徒となる施しをしていた。
 つまり、支配下においていたのだ。
 つまり、カリスが魔女神になった時、そのまま、その主に位置する黄緑の魔女神のランクもアップするという仕組みになっていた。
 親友とは名ばかりの主従関係だった。
 カリスの方も黄緑の魔女神を出し抜こうと何やら画策しているようだった。
 そのため、既に、魔女神になれるだけの生け贄の肝を食べていたにもかかわらず、シリスの時、同様に魔女神にならないという選択をしていた。
 じっと魔女神になる機会を探っているのだ。
 既に、黄緑の魔女神の使徒も一部を抱き込んでいて反旗の機会を窺っていた。