生きとし生ける民はその時が来るのを本能的に恐れている。
 その時、本当の地獄が始まるのだと。

 魔女神殺し――本当に魔女神を殺せるのなら、最悪の時が来ないようにどんどん、魔女神を倒していって欲しい――。
 それでも、どうせ殺されるというなら桃色の魔女神に……
 これが切なる願いだった。

 ――が、そんな願いも虚しく十番目の柱に緑色の炎が灯った。
 真の地獄へのカウントダウンは始まっている。
 そう――すぐそこまでに迫っているのだ。