「う……」
 リグレットは失敗したと思った。
 確かに、シリスをこのまま放置したら、マリスの使徒達に殺されるかもしれない。
 かと言って、倫理的にシリスが正式に魔女神になって使徒を増やすのを認める訳にもいかない。
 安全な場所まで彼女を送り届けるのが筋というものだろう。

「お願い……」
 目をキラキラさせて懇願するシリス。
「仕方ない……ついてこい」
「うん、ありがとう」
 リグレットは成り行き上、シリスを助けるために、行動をする事にした。